4日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅ながら3日ぶりに反発。前場終値は前日比0.14%高の29007.32ポイントだった。中国企業指数は0.15%高の10843.35ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で775億2000万HKドルだった。
ハンセン指数は安く寄り付き、序盤に下げ幅を拡大。前日の米市場で、米長期金利の上昇を受けてハイテク・グロース株が下落した流れを引き継いだ。ただ、ハンセン指数の前日終値は5月25日以来7営業日ぶりの安値だっただけに買い戻しが入り、20日移動平均(前引け時点で28675.58ポイント)や50日移動平均(28680.72ポイント)に近い水準では下げ渋った。下落して始まった中国本土相場が上げに転じるとハンセン指数もプラス圏に切り返し、前日に割り込んでいた心理的節目の29000ポイントを回復して前場の取引を終えた。
個別では、前日売られた自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が7.64%高。申洲国際集団(
02313)、安踏体育用品(
02020)、中国蒙牛乳業(
02319)も反発した。香港不動産デベロッパーの恒基兆業地産(
00012)、スマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)が買われた。半面、ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)、電動工具メーカーの創科実業(
00669)が続落した。医薬品株の中国生物製薬(
01177)と石薬集団(
01093)はともに下げた。