3日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.36%安の3584.21ポイントだった。深セン成分指数も0.65%安の14761.13ポイントと続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9557億7500万元だった。
上海総合指数は、序盤は前日終値を挟んでもみ合った。中盤はプラス圏で堅調に推移したが、終盤に心理的節目の3600ポイントを割りマイナス圏に沈むと、大引けにかけて下げ幅を拡大した。新型コロナウイルスワクチンの接種進展で世界経済が回復に向かうとの期待から相場の先高観は根強いが、一部セクターで短期的な過熱感の強まりが警戒されたほか、週末の米雇用統計発表を前に様子見ムードも広がり、相場の重しとなった。セクター別では、化学繊維、医療、航空・宇宙などが売られた半面、石炭、鉄鋼、化学肥料などが買われた。
A株市場では、FTSE中国A50指数からの除外が決まった恒力石化(
600346)が大きく下げたほか、科大訊飛(
002230)や万華化学集団(
600309)、上海復星医薬(
600196)、隆基緑能科技(
601012)などの下落も目立った。半面、鉄鋼価格の上昇が続いていることを受け、宝山鋼鉄(
600019)や本鋼板材(
000761)が買われたほか、原油先物価格の上昇を受けてペトロチャイナ(
601857)やシノペック(
600028)も買われた。
上海B株指数は1.41%高の256.80ポイント、深センB株指数は0.44%高の1168.77ポイントとともに5営業日続伸した。