2日の香港株式市場で、ハンセン指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.58%安の29297.62ポイントだった。中国企業指数は0.35%安の10951.84ポイント。メインボードの売買代金は概算で1502億3000万HKドル。
ハンセン指数は序盤にプラス圏に浮上する場面もあったが、その後はマイナス圏で軟調に推移した。指数は前日まで3営業日続伸し、約3カ月ぶり高値を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなったほか、週末の米雇用統計発表を前に様子見ムードも強まった。中国の劉鶴副首相とイエレン米財務長官が北京時間2日午前にテレビ電話協議を行い、二国間の経済関係について非常に重要との認識で一致したほか、引き続き対話を維持する意向を表明したものの、相場への影響は限定的だった。上海総合指数の下落も投資家心理を冷やした。
ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団(
09988)やAIAグループ(
01299)、HSBC(
00005)が売られて相場の重しとなった。薬明生物技術(
02269)や創科実業(
00669)の下落も目立った。半面、原油先物価格の上昇を受けてペトロチャイナ(
00857)やシノペック(
00386)が買われた。シティが目標株価を引き上げた吉利汽車(
00175)は6%近く上昇した。
この他では、米格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)が格下げ方向の「クレジット・ウオッチ」に指定したことを受け、上海電気集団(
02727)が2%近く下落。ロックアップの解除を受けて大株主による持ち株売却が明らかになった恒大物業集団(
06666)は12%超下落した。