2日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反落。終値は前日比0.76%安の3597.14ポイントだった。深セン成分指数は1.18%安の14857.91ポイントと3日ぶりに反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆129億7700万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いたものの、ほどなくしてマイナス圏に沈み、じりじりと下げ幅を拡大した。中国人民銀行(中央銀行)が5月31日に外貨の預金準備率引き上げを発表したことを受けて、足元の人民元高が一服し、海外からの資金流入期待が後退した。前日まで続伸した後とあって、利益確定売りが優勢。後場には心理的節目の3600ポイントを割り込み、5月26日以来、1週間ぶり安値で終えた。
セクター別では、医療、貴金属、文化・メディア、軍需関連が下げた。半面、石油、化学肥料、電力が堅調だった。
A株市場では、用友網絡科技(
600588)、歌爾(
002241)、紫光国芯微電子(
002049)などテクノロジー関連の一角が安い。広東省で新型コロナウイルスのインド変異株の感染拡大を嫌気し、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)、格安航空会社の春秋航空(
601021)が売られた。鉄鋼の宝山鋼鉄(
600019)、非鉄金属の中国アルミ(
601600)。紫金鉱業集団(
601899)も安い。半面、宅配大手の順豊控股(
002352)、豚肉大手の牧原食品(
002714)が3%超の上昇。自動車メーカーの広州汽車集団(
601238)、家電の杭州老板電器(
002508)、海信家電集団(
000921)も逆行高を演じた。
上海B株指数は0.54%高の253.23ポイント、深センB株指数は0.29%高の1163.60ポイントとともに4営業日続伸した。