1日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。終値は前日比1.08%高の29468.00ポイントだった。中国企業指数は0.93%高の10990.75ポイント。メインボードの売買代金は概算で1569億9000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄き、序盤は前日終値を挟んで一進一退の値動き。中盤以降は次第に上げ幅を広げ、結局きょうの高値圏で引けた。前日に続いてハイテク株が総じて買われ、終値は3月3日以来ほぼ3カ月ぶりの高水準だった。前日に中国人民銀行(中央銀行)が外貨の預金準備率引き上げを発表したことで、きょうの中国本土相場は元高警戒の売りに押される場面が目立ったが、終盤に上げに転じて投資家心理を支えた。寄り付き後に中国メディアの財新と英IHSマークイットが発表した5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は、市場予想を小幅ながら上回った。セクター別では、情報技術とエネルギー、一般消費財が上げた半面、必需消費財とコングロマリットが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、中国インターネットサービス大手のアリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)、美団(
03690)がそろって続伸し、相場の上昇を主導。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)、石油株のCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)も大きく買われた。半面、中国本土系の大型金融株の中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国平安保険(
02318)が売られた。輸出株の申洲国際集団(
02313)、香港不動産株の長江実業集団(
01113)は続落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は2.48%高の8305.74ポイントと続伸。前日売られた快手科技(
01024)と華虹半導体(
01347)が大幅に上昇した。一方、金蝶国際ソフト(
00268)と新東方在線科技(
01797)が安い。