1日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.26%高の3624.71ポイントだった。深セン成分指数は0.26%高の15034.78ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆468億6000万元だった。
上海総合指数は一時下げ幅を拡大して心理的節目の3600ポイントを割り込んだが、徐々に下げ幅を縮小して節目を回復。後場に入っても緩やかな上昇を続け、結局プラス圏で取引を終えた。広東省で新型コロナウイルスのインド変異株の感染が拡大していることへの警戒感が引き続き重荷となったほか、前日に中国人民銀行が外貨の預金準備率引き上げを発表したことで元高圧力を緩和する狙いがあるとの見方が広がり、投資家が運用リスクを回避する姿勢を強めた。一方、きょう発表された5月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は市場予想を小幅に上回った。
セクター別では、石炭が全面高。化学繊維や観光、酒造、化学肥料、輸送設備なども買われた。半面、保険が全面安になったほか、銀行、証券が安い。軍需関連や電力なども下げた。
A株市場では、ITサービス事業者の紫光(
000938)が8%超高。化学製品メーカーの万華化学集団(
600309)や白酒メーカーの江蘇洋河酒廠(
002304)も7%超上昇した。光学フィルムメーカーの浙江水晶光電科技(
002273)や自動車メーカーのBYD(
002594)、スマホ用光電子部品大手の欧菲光集団(
002456)も大きく買われた。半面、証券株の東方証券(
600958)や招商証券(
600999)、保険株の中国太平洋保険(
601601)や中国人寿保険(
601628)などが下げた。
上海B株指数は0.37%高の251.87ポイント、深センB株指数は0.04%高の1160.22ポイントとともに3営業日続伸した。