1日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日続伸。前場終値は前日比0.43%高の29275.77ポイントだった。中国企業指数は0.41%高の10933.23ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で816億5000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付き、序盤は前日終値を挟んで一進一退の値動き。前引けにかけて上げ幅を広げた。寄り付き後に中国メディアの財新と英IHSマークイットが発表した5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を小幅ながら上回り、投資家心理を支えたもよう。前日に続いてハイテク株が総じて買われ、相場を押し上げた。前日に中国人民銀行(中央銀行)が外貨の預金準備率引き上げを発表し、きょうの中国本土相場は元安警戒の売りで安くスタート。ハンセン指数も朝方に下落したが、心理的節目の29000ポイントに近い水準では下げ渋った。
個別では、中国インターネットサービス大手のアリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)、美団(
03690)がそろって続伸し、相場の上昇を主導。アリババ集団子会社の阿里健康(
00241)、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と瑞声科技(
02018)も買われた。半面、中国本土系の大型金融株の中国建設銀行(
00939)、中国工商銀行(
01398)、中国平安保険(
02318)が売られている。輸出株の申洲国際集団(
02313)、香港不動産株の長江実業集団(
01113)は続落した。