週明け31日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反発。終値は前営業日比0.41%高の3615.48ポイントだった。深セン成分指数は0.97%高の14996.38ポイントと反発。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で1兆94億3100万元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いた後に心理的節目の3600ポイントを割り込み、前場はマイナス圏で軟調に推移した。広東省での新型コロナウイルス変異株の感染拡大への警戒感や、きょう発表された5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が市場コンセンサス予想を小幅に下回ったことが重荷となった。ただ、後場に入ると上向きに転じ、節目を回復。終盤には上げ幅を速め、きょうの高値圏で引けた。香港市場から相互取引を通じて本土株に投資する「北向き資金」の買越額が拡大したことが好感されたもよう。足元の米ドルに対する急激な人民元高をけん制する当局幹部の発言が伝わったが、オフショア市場で人民元相場が依然として強含みで推移している。
セクター別では、医療、製薬、航空機製造・宇宙関連が高い。半面、保険が全面安となったほか、航空・空港運営、観光・ホテル、海運・港湾が売られた。
A株市場では、ハイテク関連の紫光(
000938)、紫光国芯微電子(
002049)が大幅高。自動車メーカーの重慶長安汽車(
000625)、自動車部品の寧波均勝電子(
600699)、華域汽車系統(
600741)や、百貨店運営の王府井集団(
600859)が買われた。半面、航空会社の春秋航空(
601021)、中国東方航空(
600115)、中国国際航空(
601111)、免税店運営の中国旅遊集団中免(
601888)など旅行・観光関連が大きく下げた。
上海B株指数は0.43%高の250.95ポイント、深センB株指数は0.53%高の1159.80ポイントとともに続伸した。