週明け31日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前営業日比0.50%安の28978.85ポイントだった。中国企業指数は0.05%高の10799.46ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で741億4000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付いたが、ほどなくマイナス圏に沈んで心理的節目の29000ポイントを割り込むともみ合った。米国が金融緩和を続ける一方で巨額の財政出動を打ち出し、世界経済の成長をけん引するとの見方が広がったが、インフレの加速と金利の上昇に対する警戒感もくすぶっている。また、中国が発表した5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.0と市場予想(51.1)を小幅に下回ったほか、広東省で新型コロナウイルスのインド変異株の感染が拡大していることも重荷となっている。
個別では、金融株のAIAグループ(
01299)やHSBC(
00005)が安い。ニット衣料最大手の申洲国際集団(
02313)やカジノ株の銀河娯楽(
00027)、サンズ・チャイナ(
01928)も下げている。半面、28日大引け後に決算を発表した美団(
03690)が7%超高。ハイテク株の小米集団(
01810)やテンセント(
00700)、医薬品株の石薬集団(
01093)や薬明生物技術(
02269)、火鍋料理チェーンの海底撈国際(
06862)も買われている。