28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は5日ぶりに反落。終値は前日比0.22%安の3600.78ポイントだった。深セン成分指数は0.30%安の14852.88ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆162億2900万元だった。
上海総合指数は、前場は前日終値を挟んでもみ合った。後場に入ってマイナス圏に沈むと、心理的節目の3600ポイントを下抜き、下げ幅を拡大したが、大引けにかけて下げ幅を縮小し、かろうじて3600ポイントを回復してきょうの取引を終えた。新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、世界景気が回復するとの見通しから買いが入った一方、指数は前日まで4日続伸した後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなった。また、週明け31日には5月の製造業購買担当景気指数(PMI) が発表される予定で、様子見ムードも広がった。セクター別では、製紙や通信キャリア、医療が売られる半面、証券や酒造、軍需が買われた。
A株市場では、海信家電集団(
000921)が3%超下げたほか、中国国際航空(
601111)や中国東方航空(
600115)も売られた。半面、東方証券(
600958)が7%超上昇したほか、重慶長安汽車(
000625)や中興通訊(
000063)も買われた。福建省の銀行監督管理当局の担当者が二酸化炭素の排出ゼロに向け、リチウム電池産業を支援していくと述べたことを受け、寧徳時代新能源科技(300750)や寧波容百新能源科技(688005)が大幅高となった。
上海B株指数は0.23%高の249.87ポイントと反発、深センB株指数は0.33%高の1153.71ポイントと反発した。