28日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。前場終値は前日比0.63%高の29297.18ポイントだった。中国企業指数は0.18%高の10867.78ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で917億HKドル。
ハンセン指数は小高く寄り付き、序盤に上げ幅を拡大。新型コロナウイルスのワクチン接種が進めば世界の経済活動が正常化するとの期待は根強く、金融株を中心に買いが入った。ただ、最近の上昇ピッチが急だった銘柄を売る動きも出て、上値を重くした。週明け31日に5月の中国製造業購買担当景気指数(PMI)が発表される上、米株式市場がメモリアルデーで休場となるとあって、一段と買い上がる勢いに乏しかった。
個別では、銀行株の上昇が目立ち、HSBC(
00005)、ハンセン銀行(
00011)、中銀香港(
02388)、中国建設銀行(
00939)がそろって2%超上げた。自社株買い計画の完了を発表した長江実業集団(
01113)が急伸。中国政府系投資持ち株会社の中信(
00267)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)は続伸した。半面、前日高かった医薬品株の中国生物製薬(
01177)、石薬集団(
01093)、薬明生物技術(
02269)が軒並み下げた。ハイテク株の瑞声科技(
02018)、美団(
03690)、阿里健康(
00241)も安い。