香港証券取引所は27日、上海市場との相互株式取引「滬港通（上海・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、上海A株に投資する「滬股通」（上海コネクト・ノースバウンド）の取引状況は次の通り。

■滬股通（香港→上海）
　当日の売買代金　694億8314万元
　　　　　買い代金　379億1051万元
　　　　　売り代金　315億7263万元

■当日の売買代金上位10銘柄

                                  売買代金 買い代金

  1 貴州茅台酒（600519）               3,614    2,049

  2 中国平安保険（601318）             2,038    1,232

  3 中国旅遊集団中免（601888）         1,680      964

  4 京滬高速鉄路（601816）             1,570      987

  5 招商銀行（600036）                 1,516      836

  6 三一重工（600031）                 1,286      553

  7 江蘇恒瑞医薬（600276）             1,196      689

  8 興業銀行（601166）                 1,159      552

  9 興業証券（601377）                 1,074      686

 10 隆基緑能科技（601012）               903      555
   *金額単位は百万人民元

　本日から取引停止になる銘柄と取引再開になる銘柄は次の通り。
　※ストックコネクト採用のA株とB株が対象

★以下の銘柄は本日から取引再開
該当なし

★以下の銘柄は本日から取引停止
◇*ST 深セン市科陸電子科技（002121）：上場廃止リスク解除公告発表のため

　28日の香港市場は買いが先行か。前日のハンセン指数は3日ぶりに反落したものの、新型コロナウイルスのワクチン接種が進めば世界の経済活動が正常化するとの期待は根強い。前日のNY株式相場がおおむね堅調だったこともあって、買い直しが相場を支えると予想する。

　ただ、米長期金利の上昇を受けてハイテク株が売られ、上値が伸び悩む展開がありそうだ。週明け31日に5月の中国製造業購買担当景気指数（PMI） が発表される上、米株式市場がメモリアルデーで休場となるため、投資家が積極的な売買を見送る可能性もある。

　27日のNY株式相場は、ダウ平均が続伸。バイデン米大統領が大規模なインフラ投資案を発表すると伝わったほか、米新規失業保険申請件数が市場予想より少なく、雇用情勢の改善から景気敏感株が総じて上昇した。一方、ハイテク株主体のナスダック総合は小幅に反落した。同日の香港株の米国預託証券（ADR）は、国際金融銘柄のHSBC（00005）とAIAグループ（01299）、中国インターネットサービス大手のテンセント（00700）が香港終値を上回った半面、乳業大手の中国蒙牛乳業（02319）、中国ネット通販大手アリババ集団（09988）は下回って終えた。