27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日続伸。終値は前日比0.43%高の3608.85ポイントだった。深セン成分指数は0.70%高の14897.19ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9396億9000万元だった。
上海総合指数は安く始まったものの、その後はプラス圏で推移した。中国商務部が27日、米国との通商交渉を担当する劉鶴副首相が米通商代表部(USTR)のタイ代表と電話協議したと発表したことを受け、心理的節目の3600ポイントを上抜き、一気に上げ幅を拡大した。ただ、ここ最近の上昇を受けて利益確定の売りも膨らみ、上げ幅を縮小。3600ポイントを割る場面もあったが、同水準を守ってきょうの取引を終えた。セクター別では、電子部品や専用機械、医療などが買われた半面、製紙、銀行、保険などが売られた。
A株市場では、最大150億元を投じて自社株買いを行うと発表した珠海格力電器(
000651)が3%超上昇。三一重工(
600031)や宝山鋼鉄(
600019)、貴州茅台酒(
600519)の上昇も目立った。半面、銀行監督当局が銀行に対し商品先物関連の投資商品を一般消費者に販売しないよう指導したと伝わり、興業銀行(
601166)や招商銀行(
600036)が売られた。米メディアに中国人民解放軍との長期的な関係が指摘された杭州海康威視数字技術(
002415)も安い。
上海B株指数は0.49%安の249.29ポイントと5営業日ぶりに反落、深センB株指数は0.44%安の1149.96ポイントと3営業日ぶりに反落した。