27日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。前場終値は前日比0.30%安の29078.02ポイントだった。中国企業指数は0.41%安の10810.55ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で923億5000万HKドル。
ハンセン指数は前日に回復した心理的節目の29000ポイントを割り込んでスタート。相場が連日で約1カ月ぶり高値を更新していただけに、利益確定売りが先行。中国商務部が米国との通商交渉を担当する劉鶴副首相が米通商代表部(USTR)のタイ代表と電話協議したと発表したことや、本土市場で安く始まった上海総合指数がプラス圏に切り返したことを受け、下げ幅を縮めて節目を回復したものの、前日終値付近では上値が重かった。
個別では、中国当局が金融持ち会社の新設を指示したとの報道を嫌気してIT大手のテンセント(
00700)が売られたほか、ネット関連株の美団(
03690)も安い。前日に急伸した海底撈国際(
06862)は利益確定売りが出た。半面、スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)、21年1−3月期決算が予想を上回った中国スマホ大手の小米集団(
01810)が高い。