27日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。前日に回復した心理的節目の29000ポイントを割り込んで寄り付いた後、マイナス圏でもみ合う展開。相場が連日で約1カ月ぶり高値を更新していただけに、利益確定売りが先行している。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前日比0.61％安の28989.33ポイントで推移。個別では、ネット関連株のテンセント（00700）、美団（03690）が売られ、指数を押し下げている。乳製品メーカーの中国蒙牛乳業（02319）、前日に高かった火鍋チェーンの海底撈国際（06862）が安い。半面、21年1−3月期決算が予想を上回った中国スマホ大手の小米集団（01810）や、医薬品メーカーの中国生物製薬（01177）が逆行高。

　27日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。最近の急ピッチな上昇を受けて利益確定の売りが広がり、相場の重しとなっているもよう。また、31日に4月の中国製造業購買担当者景気指数（PMI）が発表される予定で、様子見ムードも強まっている。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.35％安の3580.75ポイントで推移している。セクター別では、銀行と保険が全面安となっているほか、製紙や貴金属の下落も目立つ。半面、石炭や通信が買われている。

                                 始値    前日比    騰落率 (%)

 上海総合指数                  3585.73     -7.63     -0.21

 上海B株指数                    250.56      0.05      0.02

 深セン成分指数               14796.05      2.37      0.02

 深センB株指数                 1155.25      0.23      0.02

 滬深300指数（CSI300指数）     5311.37     -9.22     -0.17