26日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.88%高の29166.01ポイントだった。中国企業指数は0.58%高の10855.58ポイント。メインボードの売買代金は概算で1642億9000万HKドル。
ハンセン指数は寄り付きで心理的節目の29000ポイントを回復し、終日プラス圏で堅調に推移した。新型コロナウイルスワクチンの接種が進み、世界景気が回復するとの見通しから買いが広がったほか、中国本土市場の上昇も買い安心感につながった。上昇率が1%に達する水準では、上値の重さも目立ったが、指数は結局、連日で4月29日以来、約1カ月ぶりの高値で取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、モルガン・スタンレーが投資判断を引き上げた海底撈国際(
06862)が5%近く上昇したほか、サンズ・チャイナ(
01928)や銀河娯楽(
00027)も買われた。半面、市場予想を下回る1−3月期決算を発表した阿里健康(
00241)が6%近く下げたほか、ペトロチャイナ(
00857)やシノペック(
00386)も売られた。
この他では、台湾の地方政府が新型コロナウイルスワクチンの購入を計画していると伝わった上海復星医薬(
02196)が8%近く上昇。ストックインセンティブプランを発表した長城汽車(
02333)も高い。半面、思摩爾国際(
06969)が17.10%安と急落。中国の国家衛生健康委員会と世界保健機関(WHO)が共同で発表した報告書で、電子たばこも健康を害する可能性があると指摘したことが嫌気された。