26日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比0.34%高の3593.36ポイントだった。深セン成分指数は0.36%安の14793.68ポイントと3日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9668億4000万元だった。
上海相当指数は小高く寄り付いた後、終始プラス圏で推移した。終値は前日に続き、2月下旬以来、3カ月ぶり高値を更新。インフレ懸念の後退で投資マインドが改善し、人民元高を受けた外資の流入期待も買いを支えた。きょうの人民元相場の基準値は1米ドル=6.4099元と、約3年ぶりの元高水準に設定されたことを受け、基準値に対する明らかな「調整」がみられなかったことから、当局は元高を容認しているとの見方が出た。もっとも、前場は心理的節目の3600ポイントに乗せる場面もあったが、高値警戒感から伸び悩み、後場は節目の手前でもみ合った。
セクター別では、人民元高で恩恵を受ける製紙が高い。ゴム・プラスチック、宝飾品、包装材も買われた。半面、酒造、石油、石炭、保険が安い。
A株市場では、医薬品メーカーの上海復星医薬(
600196)が8%高と急伸。台湾の地方政府が上海復星医薬から独ビオンテックの新型コロナウイルスワクチンを購入するとの報道が材料視された。ゲーム関連の奥飛娯楽(
002292)、格安航空会社の春秋航空(
601021)、製紙のチェンミン・ペーパー(
000488)も高い。半面、歌爾(
002241)、浙江水晶光電科技(
002273)、紫光国芯微電子(
002049)などテクノロジー株の一角が逆行安となった。
上海B株指数は0.49%高の250.51ポイントと4営業日続伸、深センB株指数は0.13%高の1155.02ポイントと続伸した。