25日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比2.40%高の3581.34ポイントだった。深セン成分指数は2.34%高の14846.45ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆63億2800万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、じりじりと上げ幅を拡大。後場に入っても一直線に上昇を続け、心理的節目の3600ポイントには届かなかったが、今年の2月25日以来、約3カ月ぶりの高値となって引けた。前日の米株高を好感したほか、人民元相場が対米ドルで上昇したことで海外からの資金流入につながった。国家発展改革委員会が、エネルギー資源や民生商品、公共サービスの価格制度を改革する5カ年計画を通達したこともインフレ懸念を後退させる材料となった。
セクター別では、証券、保険、銀行が全面高。軍需や医療も大きく買われた。半面、電力、公共事業、環境関連が下げた。
A株市場では、ハイテク株関連の科大訊飛(
002230)や立訊精密工業(
002475)がそれぞれ9%、8%超高。銀行株の興業銀行(
601166)や招商銀行(
600036)、酒造メーカーの貴州茅台酒(
600519)や瀘州老窖(
000568)、宜賓五糧液(
000858)も大幅高となった。半面、自動車メーカーの重慶長安汽車(
000625)が4%超安。製紙株のチェンミン・ペーパー(
000488)や不動産株の華夏幸福基業(
600340)も下げた。
上海B株指数は0.59%高の249.29ポイントと3営業日続伸、深センB株指数は0.65%高の1153.47ポイントと反発した。