21日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反発。終値は前日比0.03%高の28458.44ポイントだった。中国企業指数は0.56%高の10702.57ポイント。メインボードの売買代金は概算で1519億HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付き、序盤に下げへ転じた。前日大引け後に四半期決算を発表したテンセント(
00700)が急落し、指数を押し下げた。中国本土相場の下落も投資家心理を悪化させたもよう。ただ、ハンセン指数は10日移動平均(大引け時点で28289.40ポイント)付近で下値の堅さを確認すると、じりじりと下げ幅を縮小。終盤は前日終値を挟んでもみ合った。20日の米国市場での長期金利低下と株高を受けた買いが入り、相場を下支えした。セクター別では、医療・ヘルスケアと一般消費財が上げた半面、コングロマリットと情報技術が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、医薬品株の薬明生物技術(
02269)、中国生物製薬(
01177)、石薬集団(
01093)が軒並み買われた。ニット織物大手の申洲国際集団(
02313)、外食大手の海底撈国際(
06862)はともに4%超の大幅高。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と瑞声科技(
02018)は大幅に続伸した。一方、テンセントは前日比3.37%安で引けた。2021年1−3月期決算で非GAAPベース純利益が市場予想から下振れし、嫌気した売りが膨らんだ。香港地場株の長江和記実業(
00001)、長江インフラ(
01038)、不動産株の龍湖集団(
00960)も安い。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.38%高の8025.31ポイントと4営業日続伸した。快手科技(
01024)と平安健康医療科技(
01833)が急反発。ネットイース(
09999)は前日に続いて大きく買われた。半面、キングソフト(
03888)が続落した。