21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続落。終値は前日比0.58%安の3486.56ポイントだった。深セン成分指数は0.81%安の14417.46ポイントと3日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8080億3700万元だった。
上海総合指数は前日の米株高を受けて高く始まったものの、ほどなくマイナス圏に沈み、心理的節目の3500ポイントを下回ると、一気に下げ幅を拡大し、その後も軟調に推移した。積極的な買いにつながる目新しい材料が見当たらない中、週末を前に利益確定の売りなどが広がった。銀行保険監督管理委員会が中国銀行(
601988)や招商銀行(
600036)など5行に規定違反があったとし、処分を決定したことも嫌気された。セクター別では、前日買われた保険や証券、銀行がほぼ全面安となった半面、前日売られた石炭や鉄鋼が買い戻された。製紙株も高い。
A株市場では、新希望六和(
000876)や立訊精密工業(
002475)の下落が目立ったほか、用友網絡科技(
600588)や広州汽車集団(
601238)も売られた。半面、人民元高の進行を受け、福建省青山紙業(
600103)や岳陽林紙(
600963)がストップ高を付けた。華為技術(ファーウェイ)と共同で車用半導体の研究開発を行うと報じられた重慶長安汽車(
000625)は8%超上昇した。
上海B株指数は0.28%高の247.05ポイントと3日ぶりに反発、深センB株指数は0.08%高の1148.25ポイントと反発した。