21日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.21%安の28391.89ポイントだった。中国企業指数は0.42%高の10687.89ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で860億HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いたものの、序盤に下げに転じた。前日大引け後に四半期決算を発表したテンセント(
00700)が急落し、指数の重荷だった。中国本土相場の下落も投資家心理を悪化させた。もっとも、前日に続いて10日移動平均(前引け時点で28282.75ポイント)付近では下げ渋り、下値は堅い。20日の米国市場での長期金利低下と株高を受けた買いが一定の下支えとなった。
個別では、テンセントが3.86%安。2021年1−3月期決算で非GAAPベース純利益が市場予想から下振れし、嫌気した売りが膨らんだもよう。香港地場株の長江和記実業(
00001)、長江インフラ(
01038)、中銀香港(
02388)がそろって続落。不動産株の龍湖集団(
00960)も安い。半面、テンセント以外のハイテク株の上昇が目立ち、舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)、美団(
03690)、アリババ集団(
09988)、阿里健康(
00241)、小米集団(
01810)が軒並み買われた。ニット織物大手の申洲国際集団(
02313)、外食大手の海底撈国際(
06862)も高い。