20日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.11%安の3506.94ポイントだった。深セン成分指数は0.35%高の14535.10ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8645億1200万元だった。
上海総合指数は寄り付き後ほどなく心理的節目の3500ポイントを割ると、前場はマイナス圏で軟調に推移した。後場に入って同水準を回復すると、一時プラス圏に浮上する場面もあったが、勢いは続かず、再びマイナス圏に沈んできょうの取引を終えた。前日のNY市場でダウ平均やハイテク株比率の高いナスダック総合指数がともに下落したことが嫌気されたほか、中国の国務院(内閣に相当)が19日の常務会議で鉄鋼や石炭の価格高騰を抑制する措置を打ち出したことを受け、関連銘柄が売られて相場の重しとなった。セクター別では、鉄鋼、石炭、非鉄金属、化学繊維などが売られた半面、証券、保険、銀行など金融株が全面高となった。
A株市場では、アンガン・スチール(
000898)や本鋼板材(
000761)、中国神華能源(
601088)が大きく売られたほか、重慶長安汽車(
000625)の下落も目立った。原油価格の下落を受けてシノペック(
600028)やペトロチャイナ(
601857)も売られた。半面、中国人寿保険(
601628)や中国太平洋保険(
601601)が買われたほか、海爾智家(
600690)や杭州老板電器(
002508)の上昇も目立った。
上海B株指数は1.81%安の246.36ポイントと続落、深センB株指数は0.82%安の1147.35ポイントと反落した。