19日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反落。終値は前日比0.51%安の3510.96ポイントだった。深セン成分指数は0.23%高の14484.45ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7914億8800万元だった。
上海総合指数は米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付くと、終始マイナス圏でもみ合った。前日まで3営業日続伸し、今年3月上旬以来、約2カ月半ぶり高値を更新して終えただけに、利益確定売りが出た。きょうは香港市場が仏誕節で休場のため、香港から相互取引制度を通じて本土株を売買する「南向き取引」が休止になったことも相場を重くしたもよう。もっとも、心理的節目の3500ポイントに近づく水準では下げ渋り、下値は堅かった。
セクター別では、石炭、鉄鋼、石油などエネルギー・素材関連の下げが目立った。銀行、保険株も売られ、指数を押し下げた。半面、電力、環境関連、自動車の一角が堅調だった。
A株市場では、鉄鋼メーカーのアンガン・スチール(
000898)、宝山鋼鉄(
600019)、非鉄金属の中国アルミ(
601600)、紫金鉱業集団(
601899)、石油メジャーのシノペック(
600028)が安い。家電大手の海爾智家(
600690)、音声認識技術大手の科大訊飛(
002230)も下げた。半面、自動車メーカーの広州汽車集団(
601238)、BYD(
002594)や車載電池メーカーの国軒高科(
002074)が大幅高。免税店運営の王府井集団(
600859)、中国旅遊集団中免(
601888)が買われたほか、歌爾(
002241)、立訊精密工業(
002475)、大族激光科技産業集団(
002008)などテクノロジー株の一角が上昇した。
上海B株指数は0.33%安の250.91ポイントと4営業日ぶりに反落、深センB株指数は0.24%高の1156.80ポイントと続伸した。