14日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比1.11%高の28027.57ポイントだった。中国企業指数は0.63%高の10404.95ポイント。メインボードの売買代金は概算で1508億7000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた。序盤に小幅安に転じる場面があったが、すぐに切り返して上げ幅を拡大。結局、前日の終値で割り込んでいた心理的節目の28000ポイントを回復して引けた。米長期金利の上昇が一服し、13日の米株式相場が4営業日ぶりに上昇したことで投資家心理が改善。きょうのダウ平均先物と中国本土相場の上昇も買い安心感につながった。ハンセン指数の前日終値は1月7日以来ほぼ4カ月ぶりの安値だっただけに、自律反発狙いの買いが入ったもよう。セクター別では、金融と医療・ヘルスケア、工業が上げた半面、素材が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型金融株のAIAグループ(
01299)と中国建設銀行(
00939)、HSBC(
00005)、中国平安保険(
02318)が買われて相場の上昇を主導。製薬の石薬集団(
01093)と中国生物製薬(
01177)が大幅高。前日安かったスマートフォン部品メーカーの瑞声科技(
02018)と舜宇光学科技(
02382)は買い戻された。半面、1−3月期決算が四半期として上場来初の赤字となったアリババ集団(
09988)が大幅安。同社子会社の阿里健康(
00241)、中国生活関連サイト運営の美団(
03690)も大きく売られた。香港系不動産株の恒隆地産(
00101)と九龍倉置業地産(
01997)が売られた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は続落し、0.45%安の7565.31ポイントと終値ベースで昨年11月11日以来ほぼ6カ月ぶりの安値を更新した。半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)、通信教育大手の新東方在線科技(
01797)が急落した。一方、オンラインゲームを手掛けるキングソフト(
03888)が急反発した。