13日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比1.81%安の27718.67ポイントだった。中国企業指数は2.05%安の10339.99ポイント。メインボードの売買代金は概算で1635億7000HKドル。
ハンセン指数は米株安の流れを引き継ぎ、心理的節目の28000ポイントを割り込んで寄り付くと、終始軟調に推移した。4月の米消費者物価指数(CPI)の予想上振れを受けた米長期金利の上昇を嫌気し、リスク回避の動きが優勢。前日に発表された4月の中国金融統計はマネーサプライM2、融資増加額、社会融資総量がいずれも市場予想を下回る結果となり、中国の金融引き締めに対する警戒感も重荷となった。指数は後場に入ると一段と下げ幅を拡大し、終値は今年1月7日以来、約4カ月ぶり安値を付けた。
ハンセン指数構成銘柄では、電動工具大手の創科実業(
00669)は9%超安と急落。スマホ部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、民営自動車メーカーの吉利汽車(
00175)や、ネット関連株のアリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)の下げが目立った。半面、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)が約3%の上昇と逆行高。主要株主の仏ダノンが保有株をすべて売却すると報じられているが、売却が実施されれば中国蒙牛乳業を巡る先行き不透明感が解消するとの見方が出ている。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は反落し、3.33%安の7599.62ポイント。パソコン世界大手のレノボグループ(
00992)、短編動画プラットフォームの快手科技(
01024)、通信教育大手の新東方在線科技(
01797)が急落した。