12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比0.61%高の3462.75ポイントだった。深セン成分指数は0.70%高の14064.87ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7654億9000万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、前場は方向感に乏しく、前日終値を挟んでもみ合った。中国人民銀行(中央銀行)が2021年1−3月期の金融政策執行報告で、「経済回復とリスク防止の関係を適切に処理する」などに言及したことから、金融引き締めへの警戒感が重しとなった。一方、商品相場の上昇を受けて前日に利益確定売りが出た素材やエネルギー関連株が買い戻され、地合いの改善につながったもよう。指数は後場に上げ幅を拡大し、4月29日以来、約2週間ぶり高値で終えた。
セクター別では、化学肥料、石油、鉄鋼、石炭が上昇したほか、医療、農業、自動車が高い。半面、前日に高かった軍需関連が反落した。
A株市場では、広州汽車集団(
601238)、上海汽車集団(
600104)、BYD(
002594)など自動車株の上昇が目立った。石油メジャーのペトロチャイナ(
601857)、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団(
002555)も高い。半面、不動産デベロッパーの保利発展控股集団(
600048)、万科企業(
000002)、家電大手の海爾智家(
600690)、風力発電設備の新疆金風科技(
002202)などが売られた。
上海B株指数は0.46%高の251.28ポイント、深センB株指数は1.00%高の1156.18ポイントとともに3日続伸した。