11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.4%高の3441.85ポイントだった。深セン成分指数は0.35%高の13966.79ポイントと4営業日ぶりに反発した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8432億7000万元だった。
上海総合指数は安く始まったが、心理的節目の3400ポイントを下回る水準では買い戻され、後場に切り返してプラス圏で引けた。最近買われていた素材やエネルギー関連株が利益確定の売りに押されたことが相場の重しとなったが、後場に軍需関連株や内需株が買われて相場を押し上げた。中国の国家統計局がきょう発表した2021年4月の生産者物価指数(PPI)は市場予想を上回った一方、消費者物価指数(CPI)は市場予想を下回った。
セクター別では、航空機製造・宇宙関連が全面高となったほか、酒造もほぼ全面高。ほかにも食品飲料、証券、不動産関連が買われた。一方、前日に大幅な続伸をした非鉄金属、石炭、貴金属、鉄鋼が反落。石油や化学肥料なども安い。
A株市場で、音声認識技術大手の科大訊飛(
002230)が8%超の上昇。酒造メーカーの貴州茅台酒(
600519)、瀘州老窖(
000568)、宜賓五糧液(
000858)も高い。食品飲料株の仏山市海天調味食品(
603288)や医薬品株の上海復星医薬(
600196)も買われた。一方、金鉱株の紫金鉱業集団(
601899)や鉄鋼メーカーのアンガン・スチール(
000898)、本鋼板材(
000761)、宝山鋼鉄(
600019)などが安い。
上海B株指数は0.28%高の250.13ポイント、深センB株指数は0.12%高の1144.71ポイントとともに続伸した。