週明け10日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続落。終値は前営業日比0.05%安の28595.66ポイントだった。中国企業指数は0.45%安の10651.07ポイント。メインボードの売買代金は概算で1635億1000万HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付いた後、一時上げ幅を拡大する場面もみられたが、ほどなくしてマイナス圏に沈んだ。後場に入ると、下落幅は次第に縮小したが上値が重く、マイナス圏から抜け出せずに引けた。前週末の米株式相場が上昇した流れを引き継いで買いが先行したものの、インドなどでの新型コロナウイルスの感染拡大で世界経済の回復の遅れが懸念された。セクター別では、素材が大きく買われたほか、エネルギー、コングロマリット、ヘルスケアが高い。半面、情報技術や必需消費財が安い。
個別では、美団(
03690)が7%超の急落。同社の王興CEOがSNSで投稿したメッセージが中国当局に批判的な内容と受け止められるなどプラットフォーム企業への中国当局の締め付け強化に対する警戒感から売りが膨らんだ。アリババ集団(
09988)やテンセント(
00700)も安い。内需株の安踏体育用品(
02020)や海底撈国際(
06862)も下げた。一方、石油株のCNOOC(
00883)、ペトロチャイナ(
00857)が高い。中国政府系複合企業の中国中信(
00267)や中国のニット衣料最大手の申洲国際集団(
02313)、バイオ医薬品の中国生物製薬(
01177)や石薬集団(
01093)なども買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は続落し、0.86%安の7886.02ポイントと終値ベースで昨年12月28日以来の安値だった。レノボグループ(
00992)や鴻騰六零八八精密科技(
06088)の下げがきつい。一方、ソフトウエア開発の明源雲集団(
00909)やモバイルゲーム開発の祖龍娯楽(
09990)が大きく買われた。