週明け10日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4営業日ぶりに反発。終値は前営業日比0.27%高の3427.99ポイントだった。深セン成分指数は0.11%安の13917.97ポイントと3営業日続落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8550億100万元だった。
上海総合指数は方向感を欠き、前日終値を挟んだ一進一退の展開に終始した。前週末に約3週間ぶりに安値で終えた後とあって、買い戻しの動きが相場を支えた半面、積極的な買い材料に乏しいなか、来週明けにかけて金融統計や4月の主要経済指標の発表を控えていることから、様子見気分が相場を重くした。後場は下げ幅をやや拡大する場面もあったが、心理的節目の3400ポイントに近づく水準で下げ渋ると、終盤に切り返してプラス圏で引けた。
セクター別では、石炭が全面高となったほか、非鉄金属、貴金属、鉄鋼が大幅に続伸。半面、航空機製造・宇宙関連、通信キャリア、航空・空港運営、保険が売られた。
A株市場で、鉄鋼メーカーの本鋼板材(
000761)、非鉄金の中国アルミ(
601600)がストップ高。独ビオンテックと新型コロナウイルス用ワクチンの中国での合弁生産について合意した上海復星医薬(
600196)もストップ高。最大で50億元の自社株買い計画を発表した美的集団(
000333)が上昇した。半面、豚肉大手の牧原食品(
002714)、河南双匯投資発展(
000895)、自動車部品メーカーの華域汽車系統(
600741)、酒造の瀘州老窖(
000568)が安い。大族激光科技産業集団(
002008)、紫光国芯微電子(
002049)などテクノロジー株の一角が売られた。
上海B株指数は0.48%高の249.42ポイント、深センB株指数は0.73%安の1143.31ポイントとともに4営業日ぶりに反発した。