7日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に反落。終値は前日比0.09%安の28610.65ポイントだった。中国企業指数は0.53%安の10699.00ポイント。メインボードの売買代金は概算で1534億9000万HKドル。
ハンセン指数は前日の米株式相場が上昇した流れを引き継ぎ、買いが先行した。ダウ平均が4日続伸して連日で史上最高値を更新したことで、運用リスクを取りやすくなったもよう。寄り付き後に発表された4月の財新中国サービス業購買担当者景気指数(PMI)が56.3と、前月から2.0ポイント上昇したことも支援材料だった。ただ、中国本土相場が続落したことで地合いが悪化。ハンセン指数は終盤に下げに転じて終えた。もっとも、100日移動平均(大引け時点で28867.45ポイント)を割り込む水準では下げ渋った。セクター別では医療・ヘルスケアと工業が下げた半面、素材とエネルギーが上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株の下落が重荷だった。舜宇光学科技(
02382)、瑞声科技(
02018)、テンセント(
00700)、美団(
03690)、小米集団(
01810)、アリババ集団(
09988)がそろって下げた。前日に高かった薬明生物技術(
02269)が大幅安。取引所運営の香港証券取引所(
00388)と海底撈国際(
06862)は続落した。半面、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)、ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)が続伸した。香港商業不動産の九龍倉置業地産(
01997)、中国政府系複合企業の中国中信(
00267)も高い。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は大幅に反落し、2.24%安の7954.82ポイントと終値ベースで3月25日以来の安値だった。家電大手の海爾智家(
06690)とソフトウエア開発の明源雲集団(
00909)の下げがきつい。一方、レノボグループ(
00992)と京東健康(
06618)が反発した。