連休明け6日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前営業日比0.16%安の3441.28ポイントだった。深セン成分指数は1.58%安の14210.60ポイントと5営業日ぶりに反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8755億元だった。
上海総合指数は小安く寄り付いた後、序盤は高くなる場面もあったが、勢いは続かなかった。メーデー連休中の消費が好調だったと伝わり、中国経済の回復を好感する買いが先行したものの、一服感から観光関連などが売られ、相場の重荷となった。あすに貿易統計、来週以降に金融統計など4月の主要経済指標の発表が予定されていることもあり、様子見気分が広がり、後場は前日終値付近でもみ合った。
セクター別では、観光・ホテルや航空・空港関連が売られたほか、バイデン米政権が新型コロナウイルスワクチンの特許放棄を支持すると表明したことを嫌気して医療、製薬が安い。半面、鉄鋼、石炭、非鉄金属が堅調。
A株市場では、独ビオンテックからコロナ用mRNAワクチンを中国に供給するライセンスを取得した上海復星医薬(
02196)がストップ安。テクノロジー関連の大族激光科技産業集団(
002008)、自動車部品メーカーの寧波均勝電子(
600699)、豚肉大手の牧原食品(
002714)や、観光、娯楽関連の中国旅遊集団中免(
601888)、上海国際機場(
600009)、万達電影(
002739)の下げがきつい。半面、非鉄金属の中国アルミ(
601600)、紫金鉱業集団(
601899)、鉄鋼の宝山鋼鉄(
600019)、本鋼板材(
000761)、アンガン・スチール(
000898)が大幅逆行高を演じた。
上海B株指数は0.26%安の248.62ポイント、深センB株指数は0.31%安の1140.75ポイントとともに続落した。