4日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反発。終値は前日比0.70%高の28557.14ポイントだった。中国企業指数は0.49%高の10765.72ポイント。メインボードの売買代金は概算で907億9000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に前日終値付近でもみ合い、次第に上げ幅を拡大。3日の米株式市場でダウ平均が反発したことが投資家心理を支え、世界的な景気回復に期待する買いが幅広いセクターで優勢となった。前日のハンセン指数終値は3月29日以来ほぼ1カ月ぶり安値だっただけに、割安感がある銘柄を物色する動きも目立った。ただ、前日割り込んだ100日移動平均(大引け時点で28565.53ポイント)付近では上値が重く、結局は同水準を小幅に下回って終えた。中国本土は労働節(メーデー)連休中で、中国本土市場との相互取引が5日まで休止することもあって、売買代金は1000億HKドルに届かなかった。
ハンセン指数構成銘柄では、国際金融銘柄のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)が反発し、相場の上昇を支えた。米原油先物相場の上昇を受けて中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、CNOOC(
00883)が軒並み高。スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)、中国政府系不動産デベロッパーの華潤置地(
01109)も高い。半面、中国本土系金融株の中国平安保険(
02318)、中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)が売られた。香港地場株の新世界発展(
00017)、恒隆地産(
00101)もさえない。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は4営業日ぶりに反発し、0.70%高の28557.14ポイントだった。半導体株の華虹半導体(
01347)とスマホ部品・受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)が大幅高。一方、中国ネット検索最大手の百度(
09888)やネット損保の衆安在線財産保険(
06060)が下げた。