4日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反発。前場終値は前日比0.25%高の28428.63ポイントだった。中国企業指数は0.10%高の10723.40ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で480億1000万HKドル。
ハンセン指数は序盤に前日終値付近でもみ合った後、上げ幅を拡大。3日の米株式市場でダウ平均が反発したことが投資家心理を支え、世界的な景気回復に期待する買いが相場を押し上げた。前日のハンセン指数終値は3月29日以来ほぼ1カ月ぶり安値だっただけに、割安感が出た銘柄を物色する動きも目立った。ただ、前日割り込んだ100日移動平均(前引け時点で28564.25ポイント)近くでは上値が重く、同水準を上抜けないまま前場の取引を終えた。中国本土は労働節(メーデー)連休中で、中国本土市場との相互取引が5日まで休止することもあって商いは低調だった。
個別では、米原油相場の上昇を受けて中国石油メジャーのペトロチャイナ(
00857)、シノペック(
00386)、CNOOC(
00883)が軒並み高。スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)、製薬の中国生物製薬(
01177)も高い。前日下げたAIAグループ(
01299)は反発した。半面、大型金融株の中国平安保険(
02318)、中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)が売られ、相場の重荷だった。バイオ医薬の薬明生物技術(
02269)が大幅安。中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)は反落している。