週明け3日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前営業日比1.28%安の28357.54ポイントだった。中国企業指数は1.04%安の10713.00ポイント。メインボードの売買代金は概算で958億4000万HKドルと、1000億HKドルの大台に届かなかった。
ハンセン指数は前週末の米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付くと、序盤に下げ幅を広げた。インドやブラジルなど一部の新興国で新型コロナウイルス感染者が記録的に増える中、世界経済の正常化が遅れるとの懸念が高まり、リスクを回避する動きが先行。中国本土の労働節(メーデー)連休で本土投資家が相互取引制度を通じて香港株を売買する「南向き取引」が休止していることもあり、次第に見送り気分が広がり、前場半ば以降は28300ポイントを挟んだ小動きが続いた。
ハンセン指数構成銘柄では、国際金融株のHSBC(
00005)、AIAグループ(
01299)や、本土保険大手の中国平安保険(
02318)、中国人寿保険(
02628)が安い。乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)、アリババ集団(
09988)の傘下で医薬品通販事業を展開する阿里健康(
00241)も売られた。半面、石油株のシノペック(
00386)が逆行高を演じたほか、医薬品メーカーの中国生物製薬(
01177)やIT大手のテンセント(
00700)などがしっかり。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3営業日続落し、1.03%安の8227.89ポイントだった。海爾智家(
06690)、祖龍娯楽(
09990)、新東方在線科技(
01797)、衆安在線財産保険(
06060)の下げがきつい。半面、BYDエレクトロニック(
00285)やキングソフト(
03888)が上昇した。