週明け3日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前営業日比1.48%安の28300.52ポイントだった。中国企業指数は1.28%安の10686.87ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で538億4000万HKドル。
ハンセン指数は前週末の米株安の流れを引き継ぎ安く寄り付くと、下げ幅を広げる展開。インドやブラジルなど一部の新興国で新型コロナウイルス感染者が記録的に増える中、世界経済の正常化が遅れるとの懸念が高まり、リスクを回避する動きが先行した。中国本土の労働節(メーデー)連休で本土投資家が相互取引制度を通じて香港株を売買する「南向き取引」が休止していることもあり、売買代金は低水準にとどまり、中盤以降は28300ポイントを挟んだ小動きが続いた。
個別では、国際金融株のHSBC(
00005)、AIAグループ(
01299)や、本土保険大手の中国平安保険(
02318)、中国人寿保険(
02628)が安い。アリババ集団(
09988)の傘下で医薬品通販事業を展開する阿里健康(
00241)、乳製品メーカーの中国蒙牛乳業(
02319)、スマホ部品メーカーの瑞声科技(
02018)も大きく売られた。半面、医薬品メーカーの上海復星医薬(
02196)が大幅逆行高。独ビオンテックからライセンスを取得して中国に供給する新型コロナワクチンの接種が進展するとの思惑から買いが入った。