30日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反落。終値は前日比0.81%安の3446.86ポイントだった。深セン成分指数は0.18%安の14438.57ポイントと4日ぶりに反落した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8667億6900万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、もみ合いながら下げ幅を拡大した。前日まで3日続伸した後とあって、あすから始まるメーデーの大型連休を前に利益確定売りや持ち高調整の売りが優勢。きょう発表された2021年4月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が51.1となり、市場コンセンサス予想(51.7)を下回ったことも嫌気された。一方、1−3月期業績を手掛かりとした売買は活発だった。
セクター別では、軍需、石炭、防犯設備が安い。通信キャリア、貴金属も売られた。半面、製薬、医薬関連、有料道路が高い。
A株市場では、21年1−3月期決算が赤字に転落した華夏幸福基業(
600340)がストップ安。1−3月期決算を発表した小売チェーンの永輝超市(
601933)や、鴻海傘下電子設備メーカーの富士康工業互聯網(
601138)も下げが目立った。自動車・電池メーカーのBYD(
002594)が続落。半面、医薬品メーカーの上海復星医薬(
600196)がストップ高をつけたほか、半導体メーカーの紫光国芯微電子(
002049)、単結晶シリコンメーカーの隆基緑能科技(
601012)が逆行高を演じた。
上海B株指数は0.37%安の249.28ポイント、深センB株指数は0.43%安の1144.35ポイントとともに3日ぶりに反落した。