30日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反落。前場終値は前日比1.53%安の28856.26ポイントだった。中国企業指数は1.62%安の10870.34ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で615億HKドル。
ハンセン指数は安く寄り付き、序盤に下げ幅を拡大した。前日終値は3月18日以来6週間ぶりの高値圏だっただけに利益確定売りが出やすい上、寄り付き前に発表された2021年4月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月から低下して市場予想を下回り、投資家心理を冷やした。中国金融当局がテンセント(
00700)など13社に金融業務の是正を指示したと伝わり、インターネット・プラットフォーム企業に対する監督強化も改めて意識されたもよう。もっとも、ハンセン指数は20日移動平均(前引け時点で28855.15ポイント)を割り込むと下げ渋った。
個別では、大型金融株の中国工商銀行(
01398)、中国建設銀行(
00939)、交通銀行(
03328)、AIAグループ(
01299)が軒並み下げ、相場の重荷だった。ハイテク株の美団(
03690)とアリババ集団(
09988)、カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)も安い。半面、石油株のペトロチャイナ(
00857)とCNOOC(
00883)、英金融大手HSBC(
00005)が逆行高。