■ペトロチャイナ（00857）：2021年1−3月期決算は純利益が277億2100万元と、ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想の104億800万元から大きく上振れた。前年同期は162億3000万元の赤字だった。売上高は前年同期比8.4％増の5519億2300万元。

■中遠海運控股（01919）：2021年1−3月期決算（中国会計基準）は純利益が前年同期比5200.6％増の154億5200万元で、ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想の154億5000万元とほぼ一致した。売上高は79.6％増の648億4300万元。

■大唐新能源（01798）：2021年1−3月期決算をきょう発表する。ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想は純利益が4億9900万元。

　30日の香港市場は、上値の重い展開か。中国経済政策の恩恵を受けるセクターや好業績の銘柄が買いを集める上、29日の米株式相場の上昇が支えとなる。半面、ハンセン指数は前日に続伸し、3月18日以来6週間ぶりの高値圏にあるだけに、利益確定売りが出やすい。また、中国本土の労働節（メーデー）連休に伴い、本土投資家が相互取引制度を通じて香港株を売買する「南向き取引」は4月29日から5月5日まで休止する。

　決算発表を受けた個別物色は引き続き活発だろう。きょうは大唐新能源（01798）や中国建材（03323）が2021年1−3月期決算を発表する。

　29日のNY株式相場はダウ平均が反発。ハイテク株主体のナスダック総合は2カ月半ぶりに取引時間中の史上最高値を更新した。同日の香港株の米国預託証券（ADR）は高安まちまち。国際金融銘柄のHSBC（00005）とAIAグループ（01299）、石油株のペトロチャイナ（00857）が香港終値を上回った半面、インターネットサービス大手のテンセント（00700）とアリババ集団（09988）、乳業大手の中国蒙牛乳業（02319）は下回って終えた。