29日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日続伸。終値は前日比0.52%高の3474.90ポイントだった。深セン成分指数も0.46%高の14464.08ポイントと3日続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で8221億9900万元だった。
上海総合指数は小高く寄り付いた後、前場は前日終値を挟んで一進一退の展開。後場に上げ幅を広げ、終値は19日以来8営業日ぶりの高値となった。労働節(メーデー)連休を控えた持ち高調整の売りが重荷だったものの、中国政府の経済政策の恩恵を受けそうなセクターや好業績の銘柄が買われ、相場を押し上げた。
セクター別では、証券や銀行、保険、非鉄金属が買われる半面、通信、酒造、観光が売られている。
A株市場では食品株の牧原食品(
002714)、内蒙古伊利実業集団(
600887)が大幅高。前日大引け後に2021年1−3月期決算を発表した証券株の中信証券(
600030)と海通証券(
600837)、家電株の海信家電集団(
000921)も大きく買われた。教育サービスの中公教育科技(
002607)、白酒メーカーの江蘇洋河酒廠(
002304) はストップ高を付けた。一方、前日買われたBYD(
002594)、順豊控股(
002352)、万華化学集団(
600309)、用友網絡科技(
600588)が下げた。
上海B株指数は0.12%高の250.20ポイント、深センB株指数は0.03%高の1149.34ポイントと続伸した。