29日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比0.62％高の29251.40ポイントだった。中国企業指数は0.38％高の11057.03ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で682億2000万HKドル。

　ハンセン指数はプラス圏で推移した。米連邦公開市場委員会（FOMC）で緩和的金融政策の維持が示唆されたことや、バイデン米大統領が施政方針演説で1兆8000億米ドル規模の格差是正計画などを打ち出したことが好感され、買いが広がった。また、1−3月期決算などを手掛かりに個別物色の動きも見られた。

　個別では、AIAグループ（01299）やバドワイザーAPAC（01876）、シノペック（00386）などが買われた半面、香港証券取引所（00388）や美団（03690）、阿里健康（00241）が売られた。

                                 引値    前日比    騰落率 (%)

 ハンセン指数                 29251.40    180.06      0.62

 中国企業指数                 11057.03     42.34      0.38

 レッドチップ指数              4116.58     46.20      1.14

 GEM指数                        142.06     -0.70     -0.49

　29日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に3日続伸。前場終値は前日比0.17％高の3463.10ポイントだった。深セン成分指数は0.12％安の14381.04ポイントと3日ぶりに反落した。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で5204億8800万元だった。

　上海総合指数は小高く寄り付いた後、前日終値を挟んで一進一退の展開。労働節（メーデー）連休を前に持ち高調整の売りが重荷だったものの、中国政府の経済政策と景気拡大への期待は根強い。証券株や銀行株、保険株が買われて相場を支えた。

　セクター別では、金融や公共事業、貴金属・装身具が買われる半面、酒造、鉄鋼、観光が売られている。

　上海B株指数は0.08％安の249.70ポイント、深センB株指数は0.05％安の1148.51ポイントと反落した。