28日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日ぶりに反発。終値は前日比0.45%高の29071.34ポイントだった。中国企業指数は0.28%高の11014.69ポイント。メインボードの売買代金は概算で1362億7000万HKドルだった。
ハンセン指数は小高く寄り付き、心理的節目の29000ポイントを挟んで一進一退の展開。結局、同水準を終値ベースで23日以来3日ぶりに回復して引けた。決算発表を手掛かりとする買いが入ったほか、中国本土相場が終盤に上げ幅を広げたことで、地合いが改善したもよう。ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表などの重要なイベントを控え、結果を見極めたい投資家は積極的な売買を見送った。序盤には一時、指数がマイナス圏に沈む場面があった。セクター別では、医療・ヘルスケアと金融が上げた半面、素材が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、英金融大手HSBC(
00005)と中国ネット通販大手のアリババ集団(
09988)が買われて相場の上昇を主導。豚肉大手の万洲国際(
00288)やスポーツ用品の安踏体育用品(
02020)、ニット衣料の申洲国際集団(
02313)も高い。半面、中国スマートフォン大手の小米集団(
01810)、自動車メーカーの吉利汽車(
00175)が大きく売られた。ハイテク株の美団(
03690)と阿里健康(
00241)はともに続落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は5営業日続伸し、0.19%高の8532.76ポイントだった。京東健康(
06618)とASMパシフィック(
00522)、BYDエレクトロニック(
00285)が4%超の大幅高。一方、新東方在線科技(
01797)と平安健康医療科技(
01833)が4%超下げた。