28日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。終値は前日比0.42%高の3457.07ポイントだった。深セン成分指数も0.94%高の14398.38ポイントと続伸。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7881億5900万元だった。
上海総合指数は安く始まった後、前日終値を挟んでもみ合ったが、大引けにかけて上げ幅を拡大し、きょうの高値圏で取引を終えた。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)後に記者会見を行うほか、バイデン米大統領も議会で就任後初の施政方針演説を行う予定で、内容を見極めようと様子見ムードが広がったほか、労働節(メーデー)連休を前に持ち高調整の売りも相場の重しとなった。ただ、中国の景気回復見通しを背景に一段の下落余地は限定的との見方が広がったほか、決算内容を手掛かりに個別物色の動きも広がった。セクター別では、酒造、石炭、航空・空港運営、観光ホテルなどが買われた半面、ソフトウエアや造船などが売られた。
A株市場では、大型連休を前に万達電影(
002739)や春秋航空(
601021)が買われたほか、杭州老板電器(
002508)や瀘州老窖(
000568)の上昇も目立った。英『フィナンシャル・タイムズ』が27日、中国の人口が1950年以降で初めて減少に転じたと報じたことを受け、「養老」関連とされる哈薬集団(
600664)や上海悦心健康集団(002162)がストップ高まで買われた。半面、1−3月期決算で40%減益となった雲南白薬集団(
000538)が2%超下落した。
上海B株指数は0.56%高の249.91ポイント、深センB株指数は0.11%高の1149.05ポイントとともに4営業日ぶりに反発した。