28日の香港市場でハンセン指数は小動きで始まった。米連邦公開市場委員会（FOMC）の結果発表などの重要なイベントを控え、様子見気分が強い。決算発表を受けて個別に物色する動きが中心となっている。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.18％安の28890.33ポイントで推移している。個別では、不動産株の長江実業集団（01113）と華潤置地（01109）、Link REIT（00823）が安い。ハイテク株の美団（03690）、阿里健康（00241）は反落した。半面、豚肉大手の万洲国際（00288）や英金融大手HSBC（00005）、中国ネット通販大手のアリババ集団（09988）が買われている。

　28日の中国本土株式市場で上海総合指数は反落して始まった。パウエル米連邦準備理事会（FRB）議長が米連邦公開市場委員会（FOMC）後に記者会見を行うほか、バイデン米大統領も議会で就任後初の施政方針演説を行う予定で、内容を見極めようと様子見ムードが広がっているもよう。また、労働節（メーデー）連休を前に持ち高調整の売りも相場を重くしている。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.38％安の3429.54ポイントで推移している。セクター別では、通信キャリア、非鉄金属、観光・ホテルなどを中心に幅広いセクターで売りが優勢となっている。半面、酒造などが逆行高。

                                 始値    前日比    騰落率 (%)

 上海総合指数                  3432.16    -10.45     -0.30

 上海B株指数                    248.61      0.10      0.04

 深セン成分指数               14238.56    -25.52     -0.18

 深センB株指数                 1145.51     -2.25     -0.20

 滬深300指数（CSI300指数）     5073.97    -16.55     -0.33