27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に反発。終値は前日比0.04%高の3442.61ポイントだった。深セン成分指数も0.28%高の14264.08ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7646億1700万元だった。
上海総合指数は、前場はマイナス圏で軟調に推移したが、後場に入って下げ幅を縮め、前日終値付近でもみ合った。3月の工業企業(年間売上高2000万元以上の企業)の税引き前利益が前年同期比で92.3%増加したことなどが好感されたが、米連邦公開市場委員会(FOMC)が27−28日に開かれるほか、30日には4月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表されるとあって、結果を見極めようと様子見ムードが強まった。また労働節(メーデー)連休を前に持ち高調整の売りも相場を重くした。セクター別では、医薬、繊維・アパレル、製紙などが買われた半面、航空・空港運営が全面安。通信、電子部品なども売られた。
A株市場では、中国人寿保険(
601628)や中国太平洋保険(
601601)の上昇が目立ったほか、大型連休を前に中国旅遊集団中免(
601888)や広東省高速道路(
000429)も買われた。半面、2021年1−3月期決算を発表した新疆金風科技(
002202)が6%超下落。新型コロナウイルスの感染拡大が深刻なインドに工場を置く聞泰科技(
600745)はストップ安を付けた。
上海B株指数は0.12%安の248.51ポイント、深センB株指数は0.34%安の1147.76ポイントとともに3日続落した。