週明け26日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに反落。終値は前営業日比0.43%安の28952.83ポイントだった。中国企業指数は0.78%安の10981.31ポイント。メインボードの売買代金は概算で1474億8000万HKドル。
ハンセン指数は小高く寄付いた後に前日終値を挟んで上下する展開が続き方向感を欠いたが、後場に入ると中国本土の株安を嫌気してマイナス圏に沈み、心理的節目の29000ポイントを割り込んで取引を終えた。前週末の米株高が好感されたものの、前週末のハンセン指数は節目の29000ポイントを回復して終えたことから利益確定売りが出た。インドなどの新興国を中心に新型コロナウイルス変異株の感染が拡大するなか、世界景気の不透明感も懸念されたよう。セクター別では素材が上げた半面、不動産やヘルスケア、必需消費財など幅広いセクターが下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、自動車株の吉利汽車(
00175)や医薬品株の石薬集団(
01093)が3%近く下げた。食品飲料株のバドワイザーAPAC(
01876)や中国蒙牛乳業(
02319)、不動産株の碧桂園(
02007)、ハイテク株の小米集団(
01810)なども安い。一方、28日に1−3月期決算発表を控えた香港証券取引所(
00388)や保険株のAIAグループ(
01299)が買われたほか、香港不動産関連の九龍倉置業地産(
01997)、マカオカジノ株のサンズ・チャイナ(
01928)、銀河娯楽(
00027)が高い。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は3営業日続伸し0.21%高の8485.24ポイントだった。バイトダンスが上場報道を否定したことで快手科技(
01024)が大幅高。BYDエレクトロニック(
00285)も買われた。半面、レノボグループ(
00992)が下げた。