週明け26日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前営業日比0.95%安の3441.17ポイントだった。深セン成分指数は0.89%安の14224.45ポイントと4営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で9084億3200万元だった。
上海総合指数は前場におおむね高く推移したが、心理的節目の3500ポイントに近い水準で上値の重さを確認すると、上げ幅を縮小。後場に入って下げに転じ、結局きょうの安値圏で終えた。足元の中国経済指標と上場企業の2021年1−3月期業績は前年同期を上回っているが、景気拡大が続くには「アフターコロナ」政策の支えが必要との見方が強まった。今月の中国共産党中央委政治局会議で指導部が示す方針を見極めたいとして、いったん利益を確定する売りが出たもよう。また、米連邦準備理事会(FRB)が金融緩和を後退させれば米株式相場が下落するとの懸念もくすぶった。
セクター別では、保険が軒並み安だったほか、酒造と証券も売られた。一方で石炭、医薬品・医療、非鉄金属が買われた。
A株市場では空港運営の上海国際機場(
600009)や企業向けソフトウエア開発の用友網絡科技(
600588)、調味料大手の仏山市海天調味食品(
603288)、家電の美的集団(
000333)、オンラインゲームの三七互娯網絡科技集団(
002555)がそろって反落した。一方、医薬品株の上昇が目立ち、山東新華製薬(
000756)がストップ高。上海復星医薬(
600196)、麗珠医薬集団(
000513)も買われた。金鉱株の紫金鉱業集団(
601899)は続伸。前週末に下げた欧菲光集団(
002456)が買い戻された。
上海B株指数は0.40%安の248.81ポイント、深センB株指数は0.55%安の1151.69ポイントとともに続落した。