23日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比1.12%高の29078.75ポイントだった。中国企業指数は1.18%高の11067.84ポイント。メインボードの売買代金は概算で1429億8000万HKドル。
ハンセン指数は小安く寄り付き、序盤に上げ幅を拡大。ハイテク株や中国の内需関連銘柄が買いを集めたほか、好業績の銘柄を物色する動きも相場を押し上げた。新型コロナウイルス変異株の感染拡大への警戒感がくすぶるものの、ワクチン接種の普及に伴い経済活動が再開するとの期待は根強い。心理的節目の29000ポイント付近では上値が重かったが、結局は終値ベースで同水準を3日ぶりに回復して引けた。セクター別では医療・ヘルスケアが上げた半面、通信が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、ハイテク株の美団(
03690)、阿里健康(
00241)、小米集団(
01810)、テンセント(
00700)が大幅に上昇。医薬品の薬明生物技術(
02269)と石薬集団(
01093)、ビール大手のバドワイザーAPAC(
01876)も買われた。一方、石油株のシノペック(
00386)が安い。不動産株の華潤置地(
01109)と中国海外発展(
00688)、恒隆地産(
00101)は軒並み下落。通信株のチャイナ・モバイル(
00941)とカジノ株の銀河娯楽(
00027)は反落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は大幅に続伸し、2.27%高の8467.75ポイントだった。快手科技(
01024)、金蝶国際ソフト(
00268)、ネットイース(
09999)がそろって4%超の大幅高となった半面、前日高かったASMパシフィック(
00522)が大幅に下げた。