23日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反発。終値は前日比0.26%高の3474.17ポイントだった。深セン成分指数は1.00%高の14351.86ポイントと続伸した。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7786億1800万元だった。
上海総合指数は安く寄り付いた後、ほどなくしてプラス圏に浮上。前日まで3日続落した後とあって、反発狙いの買いが相場を支えた。22日から開かれた米国主催の気候変動サミットに習近平国家主席がビデオ方式で出席し、対立を深める米中が気候変動対策では協力していく姿勢を示したことも好感されたもよう。もっとも、3480ポイント付近で伸び悩むと上げ幅を縮小。後場は方向感に乏しい展開となり、前日終値を挟んでもみ合った。
セクター別では、足元の鋼材価格の上昇を受けて鉄鋼が続伸。医療も高い。半面、習主席が石炭の消費を減らしていく方針を表明したことを嫌気して石炭が売られたほか、工芸品、宝飾品、観光・ホテルが安い。
A株市場では、前日に売られた調味料老舗の仏山市海天調味食品(
603288)が大幅に反発。鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)が続伸。家電メーカーの美的集団(
000333)、酒造の瀘州老窖(
000568)、宜賓五糧液(
000858)、宅配大手の順豊控股(
002352)も高い。半面、監視カメラの浙江大華技術(
002236)や、テクノロジー株の浙江水晶光電科技(
002273)、欧菲光集団(
002456)の下げが目立った。旅行大手の中青旅控股(
600138)、2021年1−3月期決算を発表した不動産デベロッパーの万科企業(
000002)が売られた。
上海B株指数は0.81%安の249.80ポイントと3日ぶりに反落、深センB株指数は0.54%安の1158.06ポイントと反落した。