22日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比0.47%高の28755.34ポイントだった。中国企業指数は0.46%高の10939.12ポイント。メインボードの売買代金は概算で1545億2000万HKドル。
ハンセン指数はほぼ終日プラス圏で推移した。前場に前日終値をわずかに下回る場面もみられたが、前日のNY市場でクルーズや空運などの経済活動再開銘柄が軒並み上昇したほか、テスラなどのグロース株が買われ、主要3指数がそろって上昇した流れを引き継いだ。ただ、上海総合指数の軟調な値動きが嫌気されたほか、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大や景気回復の遅れが警戒され、上値は重かった。
ハンセン指数構成銘柄では、美団(
03690)や舜宇光学科技(
02382)、安踏体育用品(
02020)がそろって3%超上昇したほか、バドワイザーAPAC(
01876)も買われた。半面、吉利汽車(
00175)や瑞声科技(
02018)が売られた。
この他では、バルチック海運指数が約10年半ぶりの高水準となっていることを受け、太平洋航運(
02343)や中遠海運控股(
01919)など海運株が大幅高。鋼材価格の上昇を受けて馬鞍山鋼鉄(
00323)や重慶鋼鉄(
01053)など鉄鋼株も買われた。労働節(メーデー)の大型連休を前にトリップ・ドットコム(
09961)は一時300HKドルの大台を突破した。半面、増資計画を発表した中国ガス(
00384)や2021年1−3月期決算を発表した長城汽車(
02333)が10%超下落した。