22日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に3日続落。終値は前日比0.23%安の3465.11ポイントだった。深セン成分指数は0.41%高の14209.44ポイントと反発。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7409億2900万元だった。
上海総合指数は高く寄り付いた後、前場は前日終値を挟んだ一進一退の小動き。前日の米株高が相場を支えた半面、心理的節目の3500ポイントの売り圧力が意識された。上値の重さを嫌気し、後場に入ると指数はマイナス圏に沈んだ。企業の納税が集中する4月下旬に入り、資金のひっ迫が警戒されたほか、香港から本土株に投資する「北向き」資金がここ3日間で小幅な売り越しが続いたことが投資家心理を悪化させたもよう。
セクター別では、銀行が全面安となり、相場を押し下げた。航空・空港運営、造船も売られた。半面、国内の鋼材価格の上昇を受けて鉄鋼が高い。
A株市場では、清華大学系IT・半導体関連企業の紫光(
000938)、紫光国芯微電子(
002049)がそろって安い。大手自動車部品メーカーの華域汽車系統(
600741)、調味料大手の仏山市海天調味食品(
603288)、化学製品メーカーの万華化学集団(
600309)が売られた。半面、2021年1−3月期決算や子会社の分離上場計画を発表した音響機器・電子部品メーカーの歌爾(
002241)がストップ高を付けたほか、テクノロジー関連の浙江水晶光電科技(
002273)、通信設備大手の中興通訊(
000063)、鉄鋼大手の宝山鋼鉄(
600019)の上昇が目立った。
上海B株指数は0.26%高の251.83ポイントと続伸、深センB株指数は0.44%高の1164.32ポイントと3日ぶりに反発した。